Rootsの家ーアベイエ建築日記ー

Roots工務店(株)グリーンライフの“上質な家づくり”特設ブログです。

アベイエ⑨ 基礎コンクリに頬ずりをして。

こんにちは。
安部です。
アベイエです。

 

夏の暑さは毎年相変わらずなはずなのに、
色濃い森の緑や、面食らうほどの灼熱に今年も新鮮に驚いている安部です。
一度蝉の鳴き声に気付いてしまうと、それが耳から離れなくて
耳の奥がジンジンしています。
ミンミンされてジンジンしています。

 

そんな暑さの中を進んでいくアベイエの新築工事。
もう⑨話目です。

 

この完成に向け、
あっという間にここまできました。
基礎工事、間もなく完了です。

 

各部屋の堺も立ち上がり、
ここが居間で、ここが和子さんの部屋で、ここに薪ストーブで・・
と間取りが見えるようになりました。

アベイエは、
『家族はローテーションする。』
『死に部屋は作らない。』と誓って家づくりがはじまりました。

 

どういうことかと言うと、
『家族はローテーションする。』というのは、
じじばばはいつか死ぬ。
両親もいつか死ぬ。
そして私たちもいつか死ぬ。
もちろんずっとずっと先だけどふーも。考えたくもないけど。
でもその一方で、命は巡って、
世代が変わって新しい家族も増えていく。

祖父母が使っていた部屋をゆくゆくは両親が使って、
両親が使っていた部屋を、ゆくゆくは若い世代が使って。
若い世代が使っていた部屋を、ゆくゆくはその子どもたちが使う。

だから、住む人の命が巡ったときに使い方が制限されないように
三世帯それぞれの居室は二間続きにしてあります。


スロープに面した部屋はじじばばの部屋。
祖父母は、夜勤もあった両親に代わって、私の姉弟3人をそれぞれに抱いて寝ていたから、
気付いたときからもうずっとじじばばは別々に寝ていました。

「今更一緒に寝てらんにー!!!」との祖母:和子の要望により、
新居でも部屋はそれぞれにあります。
互いに手助けが必要な年になってきたから、
居室の間は壁ではなくふすまで仕切ります。

 

 

そしてもう一つ、
『死に部屋は作らない。』
これは、お盆と正月だけ来る親戚のための客間。とか、
「用途を決めない部屋がひとつあったら便利よね。」とか、
そんな普段家族が使わない「死んでいる部屋」は作らないようにしよう。がルールです。

家は人がそこで暮らしてこその家です。
愛着をもってこその家です。
そこに家が建つのなら、
そこは人と幸せで満たされていたらいいな、と思います。

ふーが駆け回るアベイエの庭は、
スグリがだんだんおしまいで、
今はブルーベリーが食べ頃です。
家を建てることが決まって移植したブルーベリー。
ちゃんと根付いてよかった。
ブルーベリーの紫が溶けた黒も夏の色。

ブルーベリーの次はぶどうです。
年を取った木で、あまりきれいな実はつきませんがこうして安部家の四季は巡ってきました。

ぶどうの葉に蝉の抜け殻を見つけました。
内緒にしておいて今度ふーに見つけてもらおうと思います。
ここにも、夏。

 

夏のアベイエ。
竣工は、ぶどうの食べ頃もとうに過ぎた冬のはじまりです。

 

 

アベイエの棟上げは今月の終わり頃でしょうか。

 

もし、アベイエの骨が通る瞬間をご覧になりたい方は、お電話ください。
Roots猪苗代:0120-91-3969
50%の確立で安部が出ますので、ご心配なく。
(なんだか高飛車な言い方になってしまいますが、
なんと言ったらいいんでしょう?こんなお誘いをするときは。)

その日は安部も少し仕事をお休みして、
我が家に骨が通る瞬間を見たいと思います。