アベイエ⑫ 「棟が上がったぞーーーい!!」
梅雨が明けた猪苗代。
ひよっこが終わった13時のニュースで、
「いよっ!!梅雨明けー!!!」と発表されたその日、
遂に、アベイエの組み上げが始まりました。
やっと、お披露目できます。
これが、私の家です。
これが、アベイエです。
アベイエはRootsの家はじまって以来初の、
総檜造りの家です。
オール檜です。
柱が檜。 というのはあまり珍しくはありませんが、
アベイエは、
土台、大引き、桁、梁、 といった構造体はもちろん、
床、羽目板、階段、手摺り、枠材など、
全てが檜の無垢材です。
組み上げは早いとは思っていましたが、
想像以上の速さでアベイエの骨格が組まれて行きます。
何かもっとこう、良い言葉で表したいのだけれど、
「はー。」だの、「ほー。」だの口々に。
家を見上げては口々に。
どうしたって家族それぞれ見上げては、「はー。」だの「ほー。」だのしか出てきません。
父:トミーもやっぱり、
「はー。」 「ほーぉ。」
平面図を見ても、パース図を見ても、
私の、こんな家がここにこう建つ。とか、ましてや総檜!とか言われましても、
正直よくわかっていませんでした。
でも、こうして家に骨が通って、
一日一日、木材の一本一本がアベイエの一部になって、
私が毎日撮って帰る家の写真を見ては、
祖父:ひとじぃが「こりゃ、最高だ。」と言って笑っています。
祖母:和子が日に日に大工さんと仲良くなっています。
基礎屋さんには愛用の電動自転車を修理してもらったとご機嫌です。
父:トミーは、「はー。」「ほーぉ。」と言っています。
母:まーちゃんは、家の土台に腰かけて、くふふ。くふふ。とご機嫌です。
娘:ふーは、檜の端材を積み木にして遊んでいます。
番犬:武蔵もバウバウ吠えなくなりました。忠犬に進化しました。
娘のふーが育つ過程で、家を建てられる。ということは、
私にとって、とてもとても幸せなことです。
こらっ!!足場に登ったらだめよ!と叱られるふー。
土台を平均台のようにして駆け回るふー。
檜の端材を積み木にして遊ぶふー。
大工さんの仕事を見るふー。
本物の木の感触と匂いを知る事ができたふー。
この家は、安部家の夢の家。
アベイエで、
ひとじぃが笑って、和子さんがご機嫌で、
トミーがご満悦で、まーちゃんがルンルンで、
ふーがスキップをして、武蔵がしっぽフリフリをして、
私が、そんな人たちを見て幸せだから。
アベイエは、そこに幸せがあります。