アベイエ 番外編 無水鍋のハナシ。
またまたアベイエ番外編です。
アベイエの現場が夏休みで現場進捗がないため、
番外編オンパレードです。
ふーとパンの次は、
無水鍋のおハナシです。
今朝、焼きたてパンに蜂蜜を垂らして
祖母和子さんの口に入れました。
美味しい美味しいと和子さんは喜んでくれました。
(朝早くから白菜の何かを何かしている和子さん。)
私の部屋のガス台の無水鍋を見て、
これ買ったのか?と和子さん。
無駄遣いに対するいつものお小言センサーを感じて私はお耳のスイッチをオフしました。
そうしたら、和子さん。
ばあちゃんが嫁に来た頃、
これとおんなじような鍋があって、
パン焼きするときに最後ひっくり返すやつで。
でもその頃こんな鍋高かったからばあちゃん買えなくて。
って。。
ばあちゃん、
おんなじような鍋じゃないよ。
それ、同じ鍋だよ。
この鍋、70年近く昔からおんなじ形なんだって。
ばあちゃんが5分前に食べたあのパンも、
最後は鍋ごとひっくり返して焼いたんだよ。
すごいね、ばあちゃん。
そう、この無水鍋。
和子さんがお嫁に来た、半世紀以上前から変わっていないのです。
蓋もフライパンとして使えて、
パンを焼くときはひっくり返せば両面焼けて、
でも本体と取っ手が一体化して継ぎ目がないからうっかり触ると強烈に熱くて。
鍋について来た鍋つかみなんて、使ったところで全然ダメで。
でも継ぎ目がどこにもないから、
絶対に壊れなくて。そんな、鍋。
ピカピカで届いた鍋も、
パンを焼いて
野菜焼いて
お肉焼いたら
ちょっと茶色くなっちゃって。
でも、好きです、無水鍋。
これから本日2回目のパンを焼きます。
焼きあがったらまた蜂蜜を垂らして、
和子さんの口にひょいっと入れて来ます。
なんだか、運命感じちゃう、無水鍋。